39歳の備忘録的日記

39歳の男の思ったこと感じたこと

失われていく建物 三井アウトレットパーク横浜ベイサイド

現在、アウトレットは郊外の色々なところに点在し、平日土日問わず連日賑わっている。私も仕事上、アウトレットに行く機会が多いのだが相変わらずの繁盛っぷりは流石の一言。

そんなアウトレットの元祖とも言えるのが三井アウトレットパーク横浜ベイサイドだ。

オープンは1998年。私が18歳の時に友達と一緒に行ったのを今でも覚えている。当時はアウトレットはまだまだ珍しく、横浜に出来たということもあり鳴り物入りという言葉がぴったりだった。現在のアウトレットのデザインはいい意味でシンプルで、四角い建物がくっついているというデザインが多いのだが、ここは海を意識したハーバーといった模様だ。周辺にはマリーナらしく、クルーザーを取り扱う店があったり、高級車の販売店があったりとバブリー、いや高級なイメージが漂う。トータル的なデザインは、やはり一昔前のモノと否定出来ないが私のように古いものが好きな人には、味があるといった解釈になる。加えて、潮風によってある程度風化され所々、錆び付いてるのもまたたまらない。

この記事を出すときにはもう改装が始まり、入ることはできないが、虫の知らせか、ふとこのベイサイドマリーナに立ち寄った。閉店セールをどこも行なっており、活気に満ち溢れていた。90年代のデザインで最後に此処一番の輝きを放っているようだった。テナントは入れ替わりなどでアップグレードするが、トイレや階段などの共有部分は相変わらず古いまま、オープン当初から変わっていなかった。20年目を境に一旦クローズして、オリンピックの翌年にリニューアルするらしい。完成イメージを見たが、やはり近代的な四角い建物だった。作り易さと機能性を求めると、どうやら同じようなデザインになるらしい。またしても古き良きが失われたのだ。

建築基準法や安全面を考慮して、建て替え、改築新築は珍しくない。目新しいものに人が集まるのは定説だ。しかし、このブログを書きながら思う。建物を補強しつつ、デザインも少しずつ変化しつつ、古いものを残さないかと。なんちゃって昭和のデザインではなく、リアルな錆を残しつつ新しいデザインとの融合が出来ないかと。うーん。多分無理か。ちぐはぐになりそうだ。要するに、私が求めているのはないものねだりなのだ。

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