39歳の備忘録的日記

39歳の男の思ったこと感じたこと

不思議な出来事

夏なので、怖い話…ではなく、不思議な出来事を。これまで何人かの人に話したことはあるけど、みんな話半分で聞かれた出来事。

 

 

若い時に私は箱根で働いていた。

ホテルで働いていたので、寮に住み込んでいたのだが、一丁前に当時、私には彼女がいて、彼女は女子寮に住んでいた。

お互い、次の日が遅番や休みの日に会っていて、本来、禁止はされていたが若い私は女子寮に夜中に遊びに行った。

女子寮までは徒歩で約10分程。強羅の急斜面を徒歩で下るのだ。箱根と言ってもポツポツと外灯があり、全くの暗闇という場所は限られていた。その徒歩のルートも外灯があり、夏の箱根の空気を楽しみながら、女子寮まで一人歩いて行った。

その日は雲一つなく、たくさんの星が瞬いていた。箱根は都会と違い、多くの星も見える。とても気持ちの良い夜だった。

ああ、今日も星がたくさん見えるなと思った時、南の空から火球が降ってきた。火球とは流れ星の一種でチリが燃えている時に見られるという。火球自体も初めて見たのですごい!と感動したが、問題はその後だった。

火球は音もなく静かに北の空に消えていった。

次の瞬間、火球は全くの無音で爆発し、夜中ではあったが時間にして数秒、昼間の様な明るさになったのだ。様なとはいったが実際に数秒昼間になり、その証拠に青い空が見えた。そして数秒後、世界はまた夜に戻った。

一人で歩いていたので目撃した人はいない。ニュースを遡ってもそんなことは載っていない。彼女に言っても信じてもらえなかった。

私は酔っ払ってもいなかったし、今でもその光景ははっきりと覚えている。

 

 

これといったオチはないが、説明のしようがない不思議な出来事だった。