39歳の備忘録的日記

39歳の男の思ったこと感じたこと

軽井沢 ○寛食堂

またしても軽井沢に行った。軽井沢駅から旧軽井沢までの通勤路はもはや庭だ。

出張で軽井沢に行くのは、よく羨ましいと言われるが、一つ困ったことがあって、ズバリ食費が高くつくのだ。軽井沢は観光地価格で強気に攻めてくる。ランチが千円を超えることもザラだ、コンビニやマックも景観の理由からか、近くにはあまりない。手軽なラーメン屋などもあったがやはり千円近くしてしまう。もはや相場が千円。それ以下で少しでも楽しめれば…と思って見つけたのが、タイトルの◯寛食堂だ。(まるひろと読む)

旧軽井沢銀座を少し入って左の路地にある、古民家カフェだ。古民家カフェと言うと、建屋は古民家、内装はリノベーションしていて、モダンな古さを演出するというのが今の流れだと感じているが、ここはそうではない。本当の古民家なのだ。

引き戸も昔ながらの年季の入ったもので、開けると、もあっと猫の匂いがする。正直、これから飯を食うにあたって猫の匂いを嗅ぎながら…というのは抵抗がかなりあった。にゃーという鳴き声と共に一匹の猫がゆっくり近づいて来た。ボーンという音がすると柱にかけられた絵に描いたような古時計。壁は本棚にもなっていて、この店の趣味の本がぎっしり詰まっている。

従業員がいないので声を掛けると奥からオーナーらしき女性が迎えてくれた。笑顔は無かったが、感じは悪くなく、適度に話しかけて来てくれるなど程よい距離感の接客だった。

メニューは味のある手書きで種類はさほど多くない。日替わり定食を頼むと、メインが肉か魚か選べるという。魚を選んでみる。おおよそアジの開きなどが出てくるのかと思いきや、厚めの鮭のムニエルだった。

少し玉ねぎが大きめのタルタルソースがかかっていて、メインの他に小鉢、漬物、味噌汁が並ぶ。どれも手作りで、丁寧に作られている。

結論から言うと、とても美味しかった。

鮭は脂が乗っていたし、タルタルソースとも抜群に合っていた。漬物もアクセントとしては役目を果たし過ぎて、漬物で一杯やりたいぐらいだ。小鉢と味噌汁もしっかりと味が染み込んでいて、白飯が進んだ。

◯寛食堂。

猫の匂い以外は素晴らしかった。この匂いって慣れるものかな…?