39歳の備忘録的日記

39歳の男の思ったこと感じたこと

失われた建物 リゾーピア箱根 閉館

悪い予感は的中した。

 

以前の記事でリゾーピア箱根について書いた。去年の11月に一時クローズするとのことだった。台風の影響と老朽化が原因で暫く、大規模なメンテナンスをすると発表されていた。しかし、具体的なことが記されていなかったので、おれは勝手にこのまま、もしかしたら閉まってしまうのでは?と予想していた。台風の影響で未だに登山鉄道が不通なこと、そして極め付けはコロナウィルスの影響で休業による客足の伸びに不安があるためだ。

そして先日、営業終了のお知らせときた。

ショックだ。とても大きなショックだ。

 

おれが初めて社会人として、足を踏み入れた場所。そのきっかけを与えてくれた場所でもある。家族との思い出、社会人としての思い出、楽しい思い出と辛い思い出。それはリゾーピア箱根がもたらしてくれたものだ。

リゾート会員権の先駆けとも言える大型の建屋。強羅の高台に位置し、静かな山々に囲まれたリゾートにふさわしい場所だった。当初はテニスコートや珍しいスカッシュのコートもあった。所々古い箇所もあったが、2013年には大浴場とB館の一部客室をリニューアルし、新たな客を呼び寄せた。ビジターも宿泊することが出来たので、三世代でゆっくり寛げるリゾートとして家族連れにも人気が高かった。

築三十年以上だからであろうか。館内は独特の香りがした。嫌な匂いではなく、むしろ好きな匂い。早雲山が近いので硫黄の香りはするのだが、混ざってリネンの香りやシャンプーの香り、料理の香り等が混ざり合って『リゾーピア箱根の香り』を形成していた。

 

匂いは思い出と直結すると以前も書いたが、もう2度と嗅ぐことが出来ない。

キラキラと光るプール。

色々な音が混ざり合ったゲームコーナー。

活気で満ちたレストラン。

これらも2度と見ることも聞くことも出来ない。

 

 

ありがとうリゾーピア箱根。

さようなら。

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